株式会社4℃ホールディングス

価値創造ストーリー
マテリアリティ
リスクマネジメント
ESGデータ
統合報告書

リスクマネジメント

4℃ホールディングスは、グループ会社のリスクマネジメント等の具体的な施策の検討・実施を効率的に運用する仕組みとして、社長を委員長とする「コンプライアンス委員会」を設置しています。同委員会運営規程に基づき、その対策実施状況の把握、有効性の評価等を実施しています。

コンプライアンス委員会の体制

同委員会には常勤である監査等委員も出席して、内部統制システムの構築と運用状況を監視し、適宜意見を述べる体制を取っております。
リスク管理基本方針に基づき、グループ会社のリスクの洗い出し、算定、評価、選定を行い、必要な施策を講じるとともに、重要なリスクについては適時開示しています。

事業等のリスク

当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。

1. 原材料価格高騰リスクについて

当社グループの主力商品であるジュエリーの主原材料はプラチナ等であり、国際市場商品であるため、流通価格及び為替相場の変動による高騰を販売価格に完全に転嫁できない可能性があります。

2. 衣料消費の動向や気象条件によるリスクについて

当社グループは、売上の大部分を国内の量販店や百貨店の売上に依存しており、個人消費、衣料消費の動向に左右されることが考えられます。また、冷夏、暖冬などの気象条件が市場動向を大きく左右し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

3. 為替リスクについて

当社グループにおける海外生産商品については、現地工場との直取引のウエイトが上がってきております。これの決済通貨はUSドルが主体となっており、円貨の対USドルレートの変動によっては経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

4. ブランドの競合によるリスクについて

ブランド事業の主力商品であるジュエリー、バッグなどのファッション商品は、海外ブランドも含め多くの競合ブランドが存在しています。オリジナリティのある、高品質な商品とサービスの提供に全力を傾注してまいりますが、予測しえない競合状況が発生し、ブランド競争力が低下した場合には、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

5. カントリーリスクについて

当社グループでは、海外一貫管理体制の構築に向けて、ベトナムや中国など、海外生産背景の充実・強化に取り組んでおります。また、ブランド事業におきましても、中国に店舗を設けております。しかしながら、これらの海外拠点において、政治・経済情勢の悪化、政変、治安の悪化、テロ・戦争等の発生により生産活動や販売業務に問題が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

6. 自然災害・事故によるリスクについて

当社グループの小売店舗及び不動産施設は国内に所在し、事業展開を行っております。大地震等予測し得ない自然災害が発生した場合、当社グループの店舗及びその他の不動産施設に物理的に損害が生じ、当社グループの仕入活動や流通・販売活動が阻害され、その結果、当社グループの事業に支障が生じる可能性があります。また、当社グループの供給業者若しくは仕入・流通ネットワークに影響する何らかの事故が発生した場合も同様に、当社グループの事業に支障が生じ、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

7. 感染症拡大によるリスクについて

当社グループは、海外から商品調達を行っており、また、日本国内のほぼ全域において小売店舗を設け、事業活動を展開しております。感染症の拡大(パンデミック)が国内及び海外において発生した場合、生産活動や物流が停滞することや、国内の小売店が閉鎖される等、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

8. 個人情報流出等のリスクについて

当社グループは、プライバシーポリシー、個人情報管理規定、個人情報取扱細則等を策定し、コンプライアンスの重要性を含めて全社員に教育を実施するとともに、システムセキュリティについてもレベルアップを行いました。しかしながら、以上のような対策を講じたにもかかわらず、個人情報の流出等の重大なトラブルが発生した場合には、当社グループへの損害賠償請求や信用の低下等により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。