株式会社4℃ホールディングス

  • ENGLISH
  • 印刷
  • 小
  • 中
  • 大

株主・投資家の皆様へ

2024年2月期の総括

 2024年2月期(2023年3月1日~2024年2月29日)の連結業績は、売上高は394億57百万円(前期比0.1%減)、営業利益は20億96百万円(前期比5.9%増)、経常利益は25億15百万円(前期比7.4%増)、当期純利益は13億円(前期比13.2%増)と、営業利益、経常利益は2期連続の増益となりました。
 ジュエリー事業を展開するエフ・ディ・シィ・プロダクツグループでは、ブライダル専門店の店舗集約による事業構造改革を推し進めたことにより、減収ながら増益となりました。
 アパレル事業では、(株)アージュが展開するデイリーファッション「パレット」の既存店が伸長したことに加え、関東地区を含む10店舗の新規出店により100店舗展開を達成、売上高が大きく伸長しました。アスティグループは、円安や原材料価格高騰の影響を受ける厳しい環境にありましたが、海外生産基盤の強みにより主力取引先からの受注が拡大し、売上高、利益ともに好調に推移しました。

第7次中期経営計画がスタート

 第6次中期経営計画期間の3カ年はコロナ禍を受けて経営環境が大きく変化しました。主力のジュエリー事業では、行動範囲が制限されたことでブライダルやギフト需要が大幅に低下しました。そのような環境下において、旗艦店である銀座本店の大型改装、匿名宝飾店による体験イベント、ECサイトのフルリニューアルに取り組み、ファッション性、体験価値といった、今後につながる提供価値を確認することができました。
 第7次中期経営計画では、女性からの支持を更に高めるべく、商品・販売促進戦略を大きく見直します。そして、『ファッションジュエリーの再構築』、『百貨店・ECチャネルの拡充』、『顧客化の深耕・OMO戦略の推進』に取り組みます。
 「4℃」ブランドがグループの最大の財産であることを再認識し、事業領域の拡大も視野に、ジュエリー事業のセグメント名称をブランド事業へと変更しました。「100年ブランド」に向けたこれからの50年の提供価値づくりを推進し、第8次中期経営計画以降の成長フェーズへつなげていきます。

2030ビジョン 資本収益性向上に向けて

 当社グループは、事業戦略の推進による利益成長と資本政策による資本収益性の向上に向けて2030ビジョンを設定しております。2030ビジョン最終年度までにROE8%以上を達成することを目標に、積極的な投資による成長と資本収益率の向上に取り組んでまいります。成長戦略ではブランド事業を中心とした飛躍的な利益成長を目指します。また、資本効率向上では配当や自己株式取得による総還元性向の水準向上に努めてまいります。
 株主の皆様におかれましては、今後ともより一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。